ビットコインなどの仮想通貨は、2020年から2021年にかけてはおおむね、順調な値上がりを見せていました。
仮想通貨の中でも、ビットコインは1枚(1BTC)あたりの価格が近い将来「10万ドルを超えるのではないか」という予測もメディアで報じられるほど堅調でした。
しかし、 2021年末から現在にかけては、緊迫するウクライナ情勢や主要国の金融政策の引き締めなどの煽りを受け、仮想通貨市場は全体的に低迷している状況です。
一時期よりも価格が下がっている今こそ、将来性を見越して仮想通貨(ビットコイン)の取引を始めるチャンスと考える方も多いのではないでしょうか。
始めてみたいと思う一方で、まずどのようにすればよいか?がわからないという方も多いと思います。
そこでこの記事では、これから仮想通貨(ビットコイン)取引にチャレンジしようとしている初心者の方に向けて、以下のことを解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、仮想通貨(ビットコイン)投資を始める際に参考にしてください。
仮想通貨(ビットコイン)の概要
仮想通貨(ビットコイン)に投資する前に、まずは概要(基礎知識)を押さえておきましょう。
仮想通貨(ビットコイン)の概要
- 仮想通貨(ビットコイン)とは何か
- 仮想通貨(ビットコイン)投資で利益を出す方法
- 仮想通貨(ビットコイン)でできること
詳しく解説していきます。
仮想通貨(ビットコイン)とは?
仮想通貨(ビットコイン)とは、日本円や米ドルのように国が定めた法定通貨とは異なり、主にインターネット上に存在する通貨のことです。
法定通貨のように価値が保証されているわけではなく、価格が変動します。
仮想通貨(ビットコイン)は電子マネーと混同されることがありますが、法定通貨が電子データ化されているのが電子マネーです。
法定通貨による裏付けがない仮想通貨(ビットコイン)は、電子マネーとはまったく異なります。
ビットコインは最初の仮想通貨で、2009年に登場しました。
ビットコインにはブロックチェーンと呼ばれる強固なセキュリティを誇る技術が採用されています。ブロックチェーン技術は、他の多くの仮想通貨でも採用されています。
仮想通貨(ビットコイン)は、法律上「暗号資産」と呼ばれています。
暗号資産は正確には仮想通貨を含むデータ資産の総称で、仮想通貨と暗号資産は基本的に同じものと考えて問題ありません。
ビットコインの登場以降、イーサリアムなど数多くの仮想通貨が登場しました。
現在は数千種類もの仮想通貨が存在するといわれています。
仮想通貨(ビットコイン)投資で利益を出す方法
仮想通貨(ビットコイン)での投資は、他の多くの投資法と同様に価格が低いときに仮想通貨(ビットコイン)を購入し、価格が高いときに売却して売却益を狙うことが一般的です。
日々の価格変動が激しい仮想通貨(ビットコイン)は、元手が数十倍から数百倍になる可能性があります。
仮想通貨(ビットコイン)投資は株の投資と似ており、株式投資の知識がある人であれば、親しみやすい投資方法とも言えます。
仮想通貨(ビットコイン)には、保有しているだけで定期的に一定額の仮想通貨(ビットコイン)を受け取れるステーキングサービスがあります。銀行などの預貯金の利子をイメージするとわかりやすいでしょう。
また、仮想通貨(ビットコイン)を貸し出して、年率に応じて貸借料を得られる貸仮想通貨といったサービスもあります。
仮想通貨(ビットコイン)でできること
すでに実用化されている仮想通貨(ビットコイン)の使い方について解説します。
現時点で、仮想通貨(ビットコイン)には主に以下のような使い方があります。
仮想通貨(ビットコイン)の主な使い方
- 決済(実店舗、ネットショッピング)
- 送金
- 寄付
- 公共料金の支払い
- NFTの購入
- 投資・資産運用
- 海外では法定通貨や代替通貨として使用されることもある
一般的に仮想通貨(ビットコイン)の用途は投資や資産運用というイメージが強いですが、実店舗やネットショッピングでの利用、海外送金や公共料金の支払いなどの使い道があります。
ただし、価格が低いときに仮想通貨(ビットコイン)を購入し、価格が上がってから決済に使うと、決済の時点で利益を享受したとして税金がかかる場合があります。
仮想通貨(ビットコイン)で決済をした年は、忘れずに税金の申告をしましょう。
また、仮想通貨(ビットコイン)で海外送金をおこなうと、従来のような高い手数料を支払わずにすみます。
仮想通貨(ビットコイン)の始め方かんたん5ステップ
本章では、仮想通貨(ビットコイン)を始めるための方法を、以下の5つのステップで紹介します。
仮想通貨(ビットコイン)始め方5ステップ
- 目的を決める
- 仮想通貨(ビットコイン)取引所を選ぶ
- 取引所で仮想通貨(ビットコイン)用の口座を開設する
- 口座に、日本円を入金する
- 仮想通貨(ビットコイン)を購入する
詳しく解説していきます。
ステップ1:目的を決める
1つ目のステップは、目的(目標)を決めることです。
目的や目標が明確にしておかないと、投資方針がブレてしまいます。
投資方針がブレてしまうと、過度なリスクを取り大損をしてしまったり、逆に大きなチャンスを逃してしまったりすることになりかねません。そのようなことを避けるために、目的や目標を決め仮想通貨(ビットコイン)投資の方針を固めましょう。
目的や目標は、金額や期限を具体的な数値にするのがおすすめです。
目的や目標の例
- 全資産のうち10%は仮想通貨(ビットコイン)にする
- 3年で資産を2倍にしたい
- 10年後に貯金が現在の1.5倍になるようにしたい
- 資産運用目的ではなく、仮想通貨(ビットコイン)投資を通じて金融の知識や最新のテクノロジーを学びたい
仮想通貨(ビットコイン)だけでなく、資産全体で考えるのも大切です。
預貯金や株式投資、不動産投資なども含め仮想通貨(ビットコイン)をどの程度の割合で持つのかを考えましょう。
目標は期限を決めると、やるべきことが明確になります。
目標期限と金額から逆算して、毎月(毎年)いくら投資するとよいか割り出せます。
ステップ2:仮想通貨(ビットコイン)取引所を選ぶ
次に仮想通貨取引所を選びましょう。
仮想通貨の投資に必要な口座は、どの会社も「無料」で開設できます。
仮想通貨取引所はご自身の大切な資金を預けるところです。
信頼できる仮想通貨取引所を選ぶようにしましょう。
仮想通貨取引所はたくさんあり、どこを選んでよいか迷ってしまいがちです。
そんなときは、国内の仮想通貨取引所を選ぶのがいいでしょう。
これから仮想通貨(ビットコイン)を始める初心者の方で、国内の仮想通貨取引所ならCoinCheck(コインチェック)が最もおすすめです。
CoinCheck(コインチェック)おすすめメリット
- 取引手数料が無料!
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CoinCheck(コインチェック)は、使いやすいアプリが大人気!
特にこれから仮想通貨取引を始める方におすすめです!!
ステップ3:取引所で仮想通貨(ビットコイン)用の口座を開設する
次にステップ2で選んだ仮想通貨取引所で口座を開設します。
仮想通貨(ビットコイン)を始めるには、専用の口座を作らなくてはなりません。
以下のものを事前に用意しておくと、口座開設作業はスムーズでしょう。
口座開設前に用意しておくといいもの
- 顔写真のある身分証明書(免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
- スマートフォン
- 電話番号
- メールアドレス
セキュリティの観点から2段階認証は必須なため、メールアドレスと電話番号はわかる状態にしておきましょう。
ステップ4:口座に日本円を入金する
口座開設後は、その口座に日本円を入金します。
入金方法は一般的に、以下の3つから選べます。
仮想通貨(暗号資産)用口座への入金方法
- 銀行入金
- コンビニ入金
- クイック入金
入金にかかる手数料が最も安いのは、銀行入金です。次に安いのがコンビニ、もっとも高いのはクイック入金となります。
しかし、銀行やコンビニの場合、足を運ぶ手間やシステムへの反映までタイムラグがありデメリットとなります。
クイック入金は自宅で入金が完結し、反映までのタイムラグがありません。どちらも一長一短あります。
住んでいる場所や状況に応じて使い分けましょう。
また、仮想通貨取引所によっては、上記のいずれかにしか対応していないこともあります。
代わりに電子マネーから入金が可能な仮想通貨取引所もあります。
ステップ5:仮想通貨(ビットコイン)を購入する
最後のステップは、仮想通貨(ビットコイン)を購入することです。
口座開設した取引所の画面(PCまたはスマホ画面)で、ビットコインを選択して購入しましょう。
購入方法はご利用の取引所によって異なりますが、基本的には「購入金額」または「購入数量」を指定して買うことができます。
購入の際は購入する場所に注意してください。
仮想通貨(ビットコイン)を買う場所は、「販売所」と「取引所」の2種類あります。
各社ごとに「取引所」で売買できるコインが異なります。多くの場合、取り扱いコイン数は、販売所の方が多く、取引所は少ないです。
「販売所」は購入の度に一定率のスプレッド(手数料相当分)が発生しますので、ビットコインを購入した時点で投資利益が手数料分だけマイナスになってしまいます。できるだけ「取引所」で購入すると覚えておきましょう。
以上が初心者が仮想通貨(ビットコイン)を始めるための5ステップです。
仮想通貨(ビットコイン)取引所を選ぶ際に確認すべき6つのポイント
まず仮想通貨(暗号資産)取引所を選ぶのはわかったけど… 何を基準にどう選んだらいいものなの? と、疑問に思う方も少なくないでしょう。 この章では、仮想通貨(暗号資産)取引所を選ぶときに確認すべき6つのポイントについて、以下のとおりご紹介します。
取引所を選ぶときに確認すべき6つのポイント
- 取り扱い通貨の種類が豊富か
- スマホのアプリは使いやすいか
- 各種手数料の料金が安いか
- 希望する入出金の方法に対応しているか
- 取引が希望の形式に対応しているか
- 万が一の際の電話サポートがあるか
詳しく解説していきます。
① 取り扱い通貨の種類が豊富か
取り扱い通貨の種類が豊富であるか否かは、事前に確認しておくポイントです。
初心者の段階ではビットコインのようなメジャーなコインしか買う予定がない方でも、取引に慣れてくると他の仮想通貨を購入したくなる可能性があります。
そのような場合のことも考え、取り扱い銘柄の種類は多いに越したことはありません。
銘柄が豊富に揃っていれば、仮想通貨投資をより楽しめます。
また、現段階で取り扱い銘柄が多い仮想通貨取引所は、「将来、伸びそうな銘柄」を新しく取り扱う可能性が高いです。
② スマホのアプリは使いやすいか
仮想通貨取引所を選ぶ際、スマホアプリの使いやすさも重視すべきポイントです。
特に仮想通貨(ビットコイン)を投資目的でおこなうのであれば、スマホでの取引がメインになる方も少なくないでしょう。
スマホでの仮想通貨(ビットコイン)の取引の仕方がわかりにくく直感的に操作できないと、ストレスにつながります。
アプリが使いにくいと操作に慣れるのに時間がかかったり、買いたいタイミングで買えなかったりといったミスの原因にもなってしまいます。
ご自身が使いやすいアプリを採用した仮想通貨取引所を選ぶようにしましょう。
「〇〇(仮想通貨取引所の名称) スマホアプリ 画面」などのキーワードで画像検索すると、アプリの画面などを把握できます。
③ 各種手数料の料金が安いか
各種手数料が安いかどうかは、仮想通貨取引所を選ぶ際の重要なポイントです。 仮想通貨にかかる手数料は、以下のようなものがあります。
仮想通貨にかかる手数料
- 取引手数料
- 入金手数料
- 出金手数料
- 送金手数料
各種手数料について、どこの取引所が安いと断言することはできません。
理由は各仮想通貨取引所が、どの手数料を安くしているかは、それぞれ異なるからです。
頻繁に取引をおこなう方は、取引手数料が無料のCoincheck(コインチェック)がおすすめです。
入出金や送金の頻度が多い方は、GMOコインおよびDMMビットコインをおすすめします。
ご自身の投資スタイルや用途に応じて、適切な仮想通貨取引所を選ぶようにしましょう。
④ 希望する入出金の方法に対応しているか
仮想通貨取引所を選ぶ際、入金や出金方法も確認しておくべき点です。
なぜなら、取引所によりご自身が希望する入出金方法に対応していない場合があるからです。
実際に国内の仮想通貨取引所の中にも、「銀行入金にしか対応していない」ところがあります。
また、「コンビニ入金だけは利用できない」という取引所も存在します。
口座を開設した後、自身が希望する入出金方法に対応していないことがわかった場合、別の仮想通貨取引所を選び直さなくてはなり余計な手間と時間がかかってしまいます。
入出金の方法は、口座を開設する前に必ず確認しておきましょう。
⑤ 取引が希望の形式に対応しているか
希望の取引形式に対応しているか否かも、確認すべきポイントの一つです。 一般的な仮想通貨の取引所では、以下の2種類の取引形式を自由に利用できます。
- 販売所形式
- 取引所形式
取引所形式と販売所形式の違い
- 取引所形式:買いたいユーザーと売りたいユーザーが直接取り引きをする形式
- 販売所形式:買いたいユーザーと仮想通貨取引所が取引をする形式
取引所形式は、買いたい人と売りたい人が直接、取引をおこないます。
そのため、手数料を安く抑えることができるのが最大のメリットです。
しかし、販売所形式に比べ取引に複雑さがあり、初心者は取引に慣れていないため難しいと感じることが多いのがデメリットです。
一方、販売所形式は、取引相手が仮想通貨取引所です。
そのため時間や数量を選ばず、いつでもスムーズに購入できます。
わかりやすい取引が魅力で、初心者でも迷わず購入できることがメリットです。
しかし取引手数料の他に、高額な手数料(スプレッド)が別途かかることがデメリットとなります。
取引所の中には、どちらか片方にしか対応していない場合や独自の取引形式を設けている場合もあります。
ご自身が希望する取引形式に対応しているかどうかも、事前に確認しておきましょう。
⑥ 万が一の際の電話サポートがあるか
仮想通貨(ビットコイン)の取引が浅い方は、電話サポートの有無も確認すべきポイントとなります。
国内の仮想通貨取引所は安心とはいえ、トラブルが何もないとは限りません。
その際に、電話などのサポートがあると、より心強いです。
また、各取引所のトラブル時の対応の良し悪しなども、口コミや評判などで確認しておくことをおすすめします。
ちなみに電話窓口を設けている仮想通貨取引所は、DMM BitcoinとbitFlyer(ビットフライヤー)のみとなっています。
最近では電話のサポートを廃止しているサービスや取引所が多いため、電話サポートは貴重です。
ここまでのポイントを全てクリアしている国内仮想通貨取引所がコインチェックです。
初心者にも扱いやすく、これから始める方にピッタリな仮想通貨取引所です。
仮想通貨(ビットコイン)の3つのメリット
仮想通貨(ビットコイン)のメリットは、以下の3つです。
3つのメリット
- 個人間で直接送金ができる
- 手数料が無料もしくは格安
- 両替せずに世界中で利用できる
詳しく解説していきます。
① 個人間で直接送金ができる
メリットの1つ目は、個人間で直接送金ができる点です。
仮想通貨は「直接送金」ができるイメージがあまりないかもしれませんが、これはとても大きなメリットです。
離れて暮らす家族などに送金するときやインターネット上での売買などは、銀行振込を使うのが一般的です。
しかし、銀行振込は送金から着金までにタイムラグが発生することがあります。
また、別の銀行に小切手を送る際は信用調査のための時間がかかります。さらに海外送金となると数日かかることも珍しくありません。
ところが、ビットコインならスピーディーに海外送金が完了します。
そのスピードは理論的には10分程度です。
時間を要する場合でも40分ほどで、どこへでも送金することが可能です。
② 手数料が無料もしくは格安
仮想通貨全般にいえることですが、海外送金の手数料が安いのもメリットです。
円やドルなどの法定通貨の場合、銀行などからしか送金ができません。そのため、送金するには手数料が必要になります。
一方、ビットコインは個人間でやり取りする場合には、仲介する組織が存在しないため基本的に手数料を支払う必要がありません。
③ 両替せずに世界中で利用できる
3つ目のメリットは、世界中で両替せずに利用できる点です。
海外旅行の際は、旅行先の通貨を現金で用意しておかないと不便です。
事前に日本国内の銀行で旅行先の通貨やトラベラーズチェックに替えておくか、現地の空港で両替することになります。
この両替手数料は意外と割高です。
例えば、アメリカへ旅行する場合ドルに両替しておく必要があり、国内の銀行では手数料が1ドルあたり約3円の場合が多いです。
また、旅行から帰ってきてドルを日本円に両替するときも、手数料がかかります。
しかし、ビットコインを使えば両替手数料はかからず、決済手数料のみで済ますことができます。
旅行先の飲食店やショップでビットコインの決済に対応している店なら、支払い用のQRコードをタブレットなどで表示されます。
ご自身のスマホアプリでそのQRコードを読み取り送信するだけで、現金で支払うときと同様の感覚で支払いができるのです。
ビットコインでの決済が可能な店舗は増えつつあります。
クレジットカードのように店舗側が数%の手数料を負担する必要がないことも、ビットコイン決済のメリットです。
仮想通貨(ビットコイン)の3つのデメリット
仮想通貨(ビットコイン)のデメリットは、以下のとおりです。
3つのデメリット
- 価格変動が激しい
- 即時決済が難しい
- 決済サービスが少ない
詳しく解説していきます。
① 価格変動が激しい
デメリットの1つ目は、価格の変動が激しいことです。
仮想通貨(ビットコイン)は価格変動が激しく、一日のうちでも乱高下を繰り返すこともあり、より価格が安定した投資を行いたい人にとってはデメリットになります。
逆に価格変動の激しさが「儲けのチャンス」として捉える人にとっては、メリットとなります。
② 即時決済が難しい
2つ目のデメリットは、即時決済が難しいことです。
ビットコインは送金などの取引が行われると、その内容に間違いがないかどうかを検証し、不正や間違いがないことが確認された時点で取引が確定します。
送金しても相手先にすぐに着金するのではないため、即時決済が難しいという側面があります。
ショッピングや飲食などの店舗での支払いは、店舗が指定する「ウォレット」を使用することで、即時決済が可能です。
ただし、指定以外のウォレットを使うと送金に時間がかかることがあります。
場合によっては、ビットコイン決済が無効とされてしまうこともあるため、注意が必要です。
③ 決済サービスが少ない
デメリットの3つ目は、ビットコインの決済サービスが少ないことです。
実店舗がビットコイン決済に対応していれば、ウォレットから送金して、その場で決済ができます。
しかし、ネットショッピングの場合はクレジットカードと同様に、ビットコインの使用者と店舗の間に立って決済を仲介する決済サービスが必要となります。
現在、ビットコインによる決済サービスを提供している企業はいくつかあり、導入しているECサイトも増えつつありますが、まだ十分な数の企業が参入しているとはいえない状況です。
参入する企業やサービスの増加が、今後のビットコインの課題の一つといえるでしょう。
初心者が仮想通貨(ビットコイン)を始める際の注意点
初心者が仮想通貨取引を始める際に、特に注意したいのは以下の8つです。
8つの注意点
- 運用は必ず余裕資金でおこなう
- 高値掴みをしない
- 仮想通貨は値動きが大きい金融商品だと理解しておく
- 仮想通貨の取引の種類や取引形式の違いを正しく把握しておく
- 海外の取引所を利用の際は注意
- 詐欺プロジェクトに注意
- 仮想通貨の税金について確認しておく
- トラベルルールについて理解しておく
注意するべきポイントをあらかじめ知っておくと、損失やリスクを抑えつつ仮想通貨取引を進めることができます。
では、詳しく解説していきます。
運用は必ず余裕資金でおこなう
仮想通貨投資は必ず、余裕資金でおこないましょう。
数年前の仮想通貨バブルや2020年末~2021年初め頃の値上がりから「億り人」などという言葉も生まれました。
これらの影響もあり「仮想通貨なら一攫千金が狙えるかも」と、勘違いしている人も少なくありません。
一攫千金を狙うと、むしろ資金を失うことにつながる可能性があります。
仮想通貨は過去にも大きく高騰していますが、その直後、同等の下落をしています。
仮想通貨は必ず稼げるとは限りませんし、大きな損をする可能性もあります。
そのリスクを理解し、損失があっても生活に支障のない資金を投じましょう。
高値掴みをしない
初心者の典型的な失敗例として「高値掴み」があります。
高値掴みとは、仮想通貨の価格が高い時に買ってしまい、その直後に下落し大きな損失を抱えてしまうことです。
初心者は経験が浅いため、仮想通貨の価格が上がり始めると「高騰してるから、今が買い時!」などと思ってしまいがちですが、高騰の後は必ず下落があります。
価格が上がっている時こそ、慎重かつ冷静に判断しましょう。
仮想通貨は値動きが大きい金融商品だと理解しておく
仮想通貨は金融商品の中でも、値動きが大きい傾向があります。
相場を動かす材料がないときは値動きが小さくなる期間もありますし、比較する銘柄や期間によっても見え方が違ってくる可能性がありますが、一般論としては仮想通貨は株式などと比べ値動きが大きくなりやすい傾向です。
値動きが大きいということは同じ金額を投資した場合、他の金融商品と比べ短期間でより大きなリターンを得られる可能性がありますが、損失のリスクも相応に大きくなります。
そのため仮想通貨の取引では、他の金融商品以上にリスク管理と資金管理に注意を払うことをおすすめします。
仮想通貨の取引の種類や取引形式の違いを正しく把握しておく
仮想通貨取引は大きく分けて、「現物取引」と「レバレッジ取引」の2種類があります。
現物取引とは、実際に仮想通貨を購入または保有している仮想通貨を売却する取引のことです。
レバレッジ取引とは、仮想通貨の売買(受け渡し)はおこなわず、買付金額と売却金額の差額を損益としてやり取りする取引です。
レバレッジ取引には、証拠金(資金)を担保に取引し、預けた資金額よりも大きな規模の取引ができるという特徴があります。
また、取引の形式にも、「販売所」と「取引所」の2種類があります。
販売所とは、仮想通貨取引所とユーザーの間で取引をおこなう取引形式のことです。
取引所とは、仮想通貨取引所のユーザー同士で取引をおこなう取引形式を指します。
一般的には、取引所の方が販売所よりも低コストで取引をおこなうことができる場合が多いです。
初心者が仮想通貨取引をおこなう際は、上記のような取引の種類や取引形式の違いをしっかり理解し、自身の投資スタイルに合ったものを利用しましょう。
海外の取引所を利用の際は注意
仮想通貨取引は、国内取引所と海外取引所を利用しておこなうことができます。
日本在住でも、海外取引所に口座を開設することはできますが、利用の際は十分に注意してください。
理由は、海外の取引所の多くは日本の金融庁の認可を受けていない場合がほとんどだからです。もし、何かしらのトラブルが発生しても、救済や補填を受けることが難しい可能性が高いです。
特に仮想通貨取引の経験が浅い初心者は、金融庁の認可を受けている国内の仮想通貨取引所の利用から始めましょう。
詐欺プロジェクトに注意
初心者のうちは、特に怪しい詐欺プロジェクトなどにも十分な注意が必要です。
甘い文言「年利〇〇%超え!」や「絶対に稼げる!!」などを使って呼び込んでいるプロジェクトには、十分に注意してください。
国内取引所で扱っている仮想通貨は基本的に、厳しい審査を通過している銘柄がほとんどなため、「投資していたのにプロジェクトがなくなってしまった」などといったことはないといえます。
仮想通貨の取引が初めての方や経験の浅い方は、まずは国内取引所で取り扱っている銘柄の購入から始めるのがおすすめです。
仮想通貨の税金について確認しておく
仮想通貨取引で一定金額以上の利益があった場合、確定申告をし税金を納める義務があります。
確定申告をする際に慌てずに済むよう、取引を始めたら仮想通貨の税制度についてあらかじめ調べておき、対応できるようにしておきましょう。
定められた申告期限までに申告をしなかった場合は「無申告加算税」といったペナルティが課されます。
また、確定申告の際の申告納税額が実際より少ない場合「過少申告加算税」、納付期限までに税金を納めなかった場合は「延滞税」が課税されますので注意が必要です。
トラベルルールについて理解しておく
ほとんどの仮想通貨取引所では現在「トラベルルール」というルールが導入されています。
トラベルルールは、仮想通貨のマネーロンダリングなどの不正な利用を防ぐために2023年より適用されています。
このトラベルルールの導入に伴い、仮想通貨取引所は「Sygna Hub」または「Trust」というシステムを使用する取引所に分かれています。
取引所間で採用しているシステムが異なると仮想通貨の送付ができません。
トラベルルールを理解していないと、他の取引所に仮想通貨を送付した際に反映されない場合、理由を探ることができません。
トラベルルールについて十分に理解し、自身の資産を守るように心がけることが重要です。
仮想通貨の始め方に関するよくある質問
本章では仮想通貨の始め方に関して、よくある質問を解説していきます。
仮想通貨の投資には、どのくらいの資金が必要ですか?
仮想通貨の取引を始めるにあたり、多額の資金は必要ありません。
Coincheck(コインチェック)では、ビットコインを500円以下で購入することも可能です。
マイナーな仮想通貨を購入する際の注意点はありますか?
マイナーな仮想通貨を購入するときの注意点は、価格が安定していないため、値動きによっては大きな損失を被る可能性があるということです。
また、信頼性という観点からもメジャーな仮想通貨に劣っているといえるでしょう。
仮想通貨をクレジットカードで購入することはできますか?
国内の仮想通貨取引所ではクレジットカードを利用して仮想通貨を購入することはできません。
ただし、海外の仮想通貨取引所では、仮想通貨をクレジットカードで購入できるところもあります
ビットコインは現金化できますか?
ビットコインは仮想通貨取引所などで現金化ができます。
【まとめ】まずは少額で仮想通貨(ビットコイン)投資を始めてみましょう!
この記事では仮想通貨(ビットコイン)での投資の始め方や取引所を選ぶ際のポイント、メリット・デメリットと投資を始める際の注意点などを解説しました。
仮想通貨はか価格変動リスクが大きいため、初心者は数千円~1万円程度の少額から始めるのがおすすめです。
まずは無理のない金額で始めて、慣れてきたら徐々に投資額を増やしていきましょう。
仮想通貨は専門用語も多いため、初心者にとってはハードルが高く感じてしまいがちですが、始めること自体は簡単です。
仮想通貨取引所で口座を開設し、入金すると仮想通貨を購入できます。
この記事をきっかけに仮想通貨の取引に興味を持った方は、まずはいくつか口座を開設し仮想通貨取引にチャレンジしてみてください。
日本国内の仮想通貨取引所は、原則として日本在住で成人(18歳以上)であれば職業や投資経験の有無に関係なく誰でも口座開設を申し込むことができます。
「ビットコインを始めてみたい!」という方は、ぜひこの機会にCoinCheck(コインチェック)の公式サイトをチェックしてみてください。
使いやすいアプリが人気で、これから仮想通貨取引を始める初心者におすすめです!